アニメ

『ラブライブ!』視聴ガイド(『アラザル』9号原稿未載分)

文芸同人誌の『アラザル』9号に載せた拙稿、「”みんなで叶える物語”『ラブライブ!』について−拡張される「みんな」−」の”おまけ”として想定していたものの結局載せなかった原稿です。 本稿の”補完”であり、僕がオススメする『ラブライブ!』の視聴ガイドに…

『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』ネタバレあり

下記の文章は、作中のネタバレを多分に含んでいます。 本編をご覧になってからお読み頂けると幸いです。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』−”引き裂かれる”物語 『劇場版 魔法少女まどか…

13年7月スタート新アニメ録画メモリスト

あくまで、自分用メモです。 間違い・抜けはあるかも。 奈良県、地デジ、BS・AT-X視聴環境あり、3番組まで同時録画可能環境を想定。 *週区分 [1]7/1-7 [2]7/8-14 [3]7/15-21 [4]7/22-28 [5]7/29- <月曜日>[2]『魔界王子 devils and realist』2013-07-08 (…

『AKB0048』−ロールモデルとしての「キャラクター名」。「襲名」するという事−

「大きな物語」が機能していた近代においては、「アイドル」は、強く人々を引きつける偶像となりえた。 しかし、ポストモダン以降の様々な価値観が混じり合った社会に於いては、多くの人々が一様に陶酔する、いわば「大きなアイドル」の存在感は弱まり、様々…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』−「つづく」という外部。示唆を受けて−

初見から、約1ヶ月後の2013年の元旦に、相方たる親友との2度目の観賞を行いました。 その後のディスカッションにて、親友から新たな視座を得るに至った指摘があり、僕の解釈が更新されたので、その事について書き記します。−−−−−−−−−−−−−−−−−−『ヱヴァンゲ…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』−「エヴァの呪縛」からの解放。「帰還」と「決意」の物語−

放置してしまっていた『ヱヴァQ』に関するメモを文章化しました。 なお、このメモは2012年11月24日に観賞した時点のものであり、年が明けた約1ヶ月後の2013年の元旦に、相方たる親友との再鑑賞後のディスカッションにて、新たな視座を得るに至った指摘があり…

劇場アニメ『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』−「ポジショニング」と「自意識」と−

この劇場アニメの原作となった田中ロミオによるライトノベルは、いわゆる「中二病」(作中では「妄想戦士」)をモチーフとしつつも、いわゆる「スクールカースト」の仕組みに迫った興味深い作品だった。 原作ラノベに於いては、「学級」というコミュニティ内…

『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』−「観測」されるラブストーリー−

*ネタバレを含みます。ご注意下さい。 TVアニメシリーズ『シュタインズゲート』は、奇しくも日本の社会心情とリンクした作品になった。「東日本大震災」発災直後の4月から放送開始されたTVシリーズは、”「震災」を無かったこと”にしたいという誘惑、”「震災…

『ラブライブ! School idol project』−「エロティシズム」と「ファシズム」の間で−

とっくに放送が終わって、タイミングが遅れてしまった感はあるけど、構わず、書き連ねる事にする。アニメ版『ラブライブ!』は、「エロティシズム」に拘った作品であったと思う。全くもって、さわやかな部活動的なお話が主眼ではなかった。「エロティシズム…

『翠星のガルガンティア』2話まで観ました。

『翠星のガルガンティア』(すいせいの-)が面白い。 2話まで観た時点での雑感なのだけど、物語はかなり周到に計算されて構築されているのが伝わってくる。具体的には、視点(欲望の眼差し)の誘導が良く出来ている。 ジュブナイル的な、ボーイ・ミーツ・ガ…

ネタバレあり:自分用メモ『ヱヴァQ』

自分用のメモです。 友人からの勧めで、メモもそのまま公開することにしました。 後日、文章化します。 ネタバレありです。−−−−−−−−−−−−−−−−−− 12.11.24 『ヱヴァQ』を観る橿原アルルのTOHOシネマズ橿原にて観賞 公開から一週間後の土曜日 昼1時45分の回 6-…

『おおかみこどもの雨と雪』−大自然からの遠き呼び声−

以下、ネタバレあり

劇場版『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』-消えた「各家の事情」-

以下、ネタバレあり

TVアニメ『ブラック★ロックシューター』-「日常」という「痛さ」の物語-

TVアニメシリーズ『ブラック★ロックシューター』は、「痛さ」を表現することに成功した良作である。 本作の特徴は、現実世界での少女たちの学園生活を描く「表世界」と、それに入れ子状に挿入される「表世界」の人間関係を比喩的に表現したとおぼしき荒廃し…

劇場版『涼宮ハルヒの消失』−”TVアニメシリーズ”の外部としての「映画」−

劇場版『涼宮ハルヒの消失』は、2006年に第一期シリーズが、2009年に再度、新作を加えて第2期シリーズが放送されたTVアニメシリーズ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇場版作品である。 劇場版では、TVシリーズでは描かれなかった、原作ライトノベル(2003-、角川ス…

劇場アニメ『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』−弱体化する「物語」と軽量化する「表層」−

以下、ネタバレあり

TVアニメ『魔法少女リリカルなのは』(無印)を振り返って −ふたりの少女の逸脱と出会いと救済の物語−

リメイク劇場版の公開が迫ってきたので、改めて、TVアニメ『魔法少女リリカルなのは』シリーズの第一期(いわゆる「無印」)を振り返っておこうと思う。 無印なのはは、ライバル役のヒロインであるフェイト・テスタロッサが、救済される物語であるが、それと…

劇場アニメ『サマーウォーズ』を観て <「家」と「ケータイ」−『サマーウォーズ』の批評性を巡って−>

(封切り2日目の昼。09.08.02観賞) 今回は、短めです。メモ程度(汗。 以下、一部ネタバレあり

『涼宮ハルヒの憂鬱(09)』第12話-第19話「エンドレスエイト」 −”引き裂かれた作品”としての『涼宮ハルヒ』−

8週に渡って放送された「エンドレスエイト」が、ついにループから抜け出した訳だが、このタイミングで少しだけ個人的な見解を書いておく。(いずれ、きちんと書くつもりだったのだけど、そうこうしているうちにループが終わってしまったので、慌ててメモ書き…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観て

(封切り2日目の夜。09.06.28観賞)以下、ネタバレあり

『涼宮ハルヒの憂鬱』「笹の葉ラプソディ」

ついに「涼宮ハルヒの憂鬱」第2期放送開始、「笹の葉ラプソディ」スタート - GIGAZINE うーん。何と言うか、「ひっそりと」始まったなというのが、正直な印象。 『けいおん!』が、これだけ話題になっているが為に、非常に”もったいない”タイミングのような…

チェック

「東のエデン」劇場アニメ化決定 テレビと連動展開する新スタイル(アニメのニュースと情報)「ハガレン」新シリーズ スタッフ&キャスト発表 エド役は朴璐美(アニメのニュースと情報)

スカイクロラ

素晴らしい、映画”体験”。 「解釈」を回避して、直接、心に攻撃を食らわしてくれる名作。 これは、まいった。 だけど、意味解釈や言説も捨てたもんじゃないと思いますよ。

メモ

「崖の上のポニョ」公開から31日目で興行収入100億円突破(アニメのニュースと情報) 興行的には、確実に成功するのがジブリの(鈴木プロデューサーの?)すごいところですね。 ファイターとバトロイド形態だけなら、「かわいい」仮面のままでいられたのでしょ…

崖の上のポニョ

「映画」として観た場合、とても良くできている。 なんと言っても、”画”の迫力、説得力は凄まじい。 だからこそ、「ジブリ映画」を期待していた人には気の毒だ。 とりあえず、主題歌らしきあの曲は、作品内容とは別ものとして認識しておいたほうがよさそうだ…

「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」第5話

スザクがモラトリアム装置である学園に待避する話。 この作品は、ルルーシュとスザクが対立関係であるかのように見えるが、たぶんそうではない。 真の対立項目は、個人的な目的 vs 共同体の意志 なのではないかと思う。 例えば、かたやルルーシュであり、ス…

「ef - a tale of memories.」第7話

”すごいのを観た”千尋が蓮治に語った「かわいい女の子」の否定は、視聴者が千尋に抱いているだろう感情を覆すもので非常にスリリングだった。また、Bパート全編を使って語られたみやこの”重さ”をわずか1カットで”消去”してしまう様は恐怖を感じずにはいられ…